2014年10月19日日曜日

新円切替によって日本経済は戦後のインフレから脱出して立ち直った


日本経済はずっと上向きでしたが、バブルを堺に一気に下降していきます。現在も消費税や高齢化など様々な問題が山積みとなっていますが、日本も昔は凄く貧乏だった。終戦直後は着る物もなく、食べる物もない状態。一体どのようにして経済大国と呼ばれるほどに発展していったのでしょうか?学校では習わなかった人も多いかもしれないが、終戦直後に驚くべき方法が使われました。

インフレから脱却するために新円切替が行われた


戦争によって日本は焼け野原となりました。働く場所も、住む場所も、食べる物も何もない。だけど現在の日本は何でもあり、全てが揃っています。戦争が終わると海外に行っていた兵隊さんが沢山帰ってきますよね。その数600万人以上と言われています。

経済を立て直すにはどうするのか?


まずあなたが国のリーダーだと想像してみて下さい。どのようにして日本の経済を発展させていきますか?働く場所、住む場所、食べ物の安定が必要ですよね。昔はJRではなく、国が経営を行う国鉄でしたよね。帰ってきた兵隊さんを国鉄でも沢山雇いましたが、やはり限界があります。国が立ち直るには経済の発展が欠かせなかったのです。国はどのような対策をとったのか?

インフレから脱却する


インフレっていうのは物の価値が高くなり、お金の価値が低くなる事ですよね。戦後は物がないので、どんどん食品などの値段が上がっていきました。闇市っていう言葉を聞いた事があるかと思います。高値で物が取引される違法なお店が沢山立ち並びます。法律では禁止されていました。この状態が続けばいつまでも日本経済は発展しませんよね。

新円切替によってお金の価値を高めた


ここからが国の荒療治になります。まず自分達が持っているお金を全て銀行に預ける事が義務付けられます。そしてひと月に銀行から降ろせるお金は世帯主が300円で家族1人が100円、家族全体で500円までとなっていました。そしてここからがポイントなのですが、引き出したお金は新しいお金に切り替わったのです。

銀行にお金を預けなさいと言われた時に、家にお金を隠していた人達も当然いますよね。でも新円切替によって昔のお金は使えなくなってしまった。価値がなくなってしまったのです。この新円切替によって銀行に沢山のお金が集まり、家庭からはお金が少なくなりました。お金の価値が上がります。こうしてインフレから脱却しました。今では絶対に無理な方法ですよね。クレジットなど架空のお金によって決算が出来るので、国が国民のお金をコントロールするのは不可能なのです。

この新円切替はインフレからの脱却の他にもう一つ理由があります。それは銀行を守るため。銀行は預かったお金を誰かに貸し、金利によってお金を増やすというのが基本的な商売ですよね。だけど終戦直後は銀行に現金が凄く少なかったのです。戦後復興のために工事をしたり、商売を始めるにもお金が必要。だけど銀行にお金がないので貸してくれないんですね。これでは経済も発展しない。戦後の混乱と、人々の生きるエネルギー。とにかく前を向いて頑張らないといけないという強い気持ちがあってこそ今の日本経済があります。
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